君が星こそかなしけれ

しがないオタクです。

本髙克樹の話をさせてくれ

ツイッターにダラダラ書こうと思ったけど、まとまらなそうだから久しぶりにブログを書く。

軽くネタバレ含みます、見たくない方はご遠慮ください。

 

7MEN侍の本髙くんと今野くん主演の幸福王子を観劇してきました。

脳内ポイズンベリーのチケットは持っていたものの、コロナの影響で手持ちの日程は中止になってしまい、今回初めて本髙くんの演技仕事を見ることができました。

 

正直に言うと、わたしは本髙くんの顔面とオタク気質のある変態的な部分が好きで、お芝居に期待していたわけではありませんでした。まず、朗読劇を観るのは初めてだったし、本髙くん自体、今までそんなにお芝居する機会もなかったので1年に2回も外部の舞台に…どんなもんや?(でも初日のレポめっちゃ高評価やな…)ぐらいの気持ちで、期待値は正直そこまで高くはないまま観劇をしました。

 

声を大にして言います、本髙克樹にお芝居の仕事をもっとくれ。

本当に贔屓なしでそう思えるくらい良かった。

 

今回の舞台はロックリーディングということで朗読とミュージカルの混合という感じ。物語の進行はストーリーテラーが読み上げて、本髙くんが演じる王子と今野くんが演じるツバメの台詞を各々が読み上げる、バックバンドがついていてそれぞれのシーンのBGMを生演奏で入れたり、歌唱シーンもある、といった舞台でした。

朗読劇だから基本的に手元の台本を読みながら話すから表情はあまり見えないんだけど、まず声の表現力がすごい。表情が見えないのに見入ってしまう。あと以前から歌も上手いなって思っていたけど、ちゃんと抑揚があって感情的に歌う人だな、と気付いた。

幸福王子のあらすじも大まかには知っていたのでオチはだいたい分かっていた。

銅像にされ、金や宝石を装飾された王子がその銅像で一休みしようとしたツバメと出会い、貧しい人たちへ王子に装飾された金や宝石をツバメが届けに行き、王子を飾るものがなくなるという話…というのは覚えていた。そしてツバメは最後に死んでしまうんだろうなっていうのもなんとなく分かっていた。

そしてその通りに話が進んで終わりに近付いた。

 

ツバメが冬の寒さで亡くなり、王子も装飾がなくなり廃棄されることになった、というところで本髙くん以外のキャストがバンドも含め全員捌け、本髙くんが一人ステージに取り残された。

ここからが本当に本当にすごかった。

 

それまで王子の台詞しか語らなかった本髙くんがここから話の進行部分と他の役の台詞も話し始めた。

廃棄される悲しいシーンなので淡々と静かな、まるで葬儀場の人のようなトーンで語り始めたかと思えば、廃棄をする市議会議員の心無い台詞をすごく嫌味ったらしく話す、そしてまた淡々と王子とツバメの末路を語り始める…これはこの舞台を観ていない人には絶対分からないと思うんだけど、本当に声のトーン、演技力だけで私はボロボロに泣いてしまった。話の内容はもちろんだけど、一番は本髙くんの表現力が凄すぎて、悲しみに触れて、自分でも信じられないくらい泣いたし、マスクを外せないからマスクの中が鼻水でビシャビシャになった。双眼鏡で覗いても、涙で前が見えなくて、何も見えなくなった。最後の最後に感情を爆発させて叫ぶシーンでもう完全にダメだった。舞台を観て、こんなに泣いたことは本当に初めてだった。

 

完全に本髙克樹という人のことを舐めていた。

 

顔が良くて、頭が良くて、ちょっとポンコツで、オタク気質で、ご飯を美味しそうに食べて、ピアノが弾けて、歌もダンスもラップも上手で、バク転も出来て、ファンサもしっかりしてくれて、アイドルを完璧にこなす人だな、と思っていた。アイドルとしての本髙くんしか見たことが無かったから、アイドルとしてのイメージしか無かった。こんな"表現者"だなんて知らなかった。

 

私は舞台を観劇する機会も少なくて、基本的に推しが出演するものしか見ないし、お芝居を見ることに関しては完全に素人だし、もっとすごい役者さんはもっともっとたくさんいると思う。けど、本髙くんのお芝居に触れて、彼がもっと表現を出来る、それを見てもらえる機会が増えてほしいと心から思った。本当に凄かった。

 

昔に比べて露出も増えて、7MEN侍として単独LIVEがあったり、YouTubeもやっているし、本髙くんはクイズ番組もたくさん出るようになって、きっとファンもたくさん増えていると思うけど、もっともっとたくさんの人に見てもらいたい。舞台はもちろん、ドラマや映画にも出てほしい。歌やラップの表現力も凄いからその部分ももっと見てもらいたい。

 

時間の問題かもしれないけど、絶対絶対お芝居の仕事がこれから増えると思う。

まずは幸福王子という舞台で、きっとまだまだ成長する、本髙克樹という表現者の姿を見てほしい。

 

東京公演に続いて、京都公演も11月にあるのでお時間がある方はぜひ!